福井大学工学部材料開発工学科

化学工学研究室

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研究室メンバー(平成24年4月現在)

教職員
飛田英孝 教授,鈴木 清 准教授,藤田和美 職員,佐藤秀左ヱ門 職員
学生・研究生
博士前期課程8名,学部4年生10名

研究内容

複雑な重合反応のモデル化とシミュレーション

数式を楽しむのも科学の醍醐味です。
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 化学製品の製造には、合成・構造・物性のつながりを知る必要があります。当研究室では、高分子の合成方法と生成する高分子構造との関係の解明に取り組んでいます。科学研究では、モノやシステムをつくり出す仕事が注目されがちですが、当研究室では「新しい見方で今までの世界観がガラッとかわる研究」を目指しています。ものごとの「本質」を理解したとき、目の前の世界が変わって見える「目からウロコ体験」をすることができます。
 人間の脳は複雑な現象を複雑なまま理解することは得意ではありません。複雑な現象の支配的な部分を抽出したものがモデルです。人は、モデルを通じて世界を理解する生き物です。そして、そのモデルを厳密に具現化できるツールが数学。感覚的理解から定量的理解へ。当研究室では、実験・モデル化・シミュレーションを通じて複雑な高分子の生成過程を解明しています。

高分子生成過程の「新しい見方」(1)均相系における重合

ラジカル重合で生成する分岐高分子の場合、比較的短い分岐鎖が多数生成し、平均的には分岐鎖の方が主鎖よりも短い傾向があります。

高分子生成過程の「新しい見方」(2)乳化分散系における重合

微粒子分散系ラジカル重合の機構解明とそれを利用した比較的大きさの揃ったナノメートルサイズの高分子微粒子の調製

 高分子の微粒子およびそれを生成する重合反応は、塗料・接着剤の製造や、プラスチックやゴムの大量生産、液晶ディスプレーのスペーサーや診断薬、太陽電池のパネルへの利用など幅広く使われています。その品質を高めるための方法の一つは、微粒子の直径を目的の値にコントロールすることです。高分子の種類などにもよりますが、大きさが50nm程度以下で、大きさが比較的揃った高分子の微粒子を合成することは容易ではありません。我々は、これまでに培ってきた重合の機構に関する知見を利用し、微粒子への原料物質などの拡散も検討することにより、大きさが50nm程度以下で、大きさが比較的揃った高分子微粒子を調製しようと検討しています。ビニルモノマーだけではなく、ジメチルシロキサンをモノマーとする重合の検討も行っています。


反応熱の可視化〜熱量計を用いた重合反応速度等の詳細検討

 反応を適切に制御して望ましい製品を得るためには、反応の進行状況を知る必要があります。そのための一つの方法は反応中に反応物の一部を採取して、それを分析することですが、採取することで状況が変化する場合もあります。そのような場合に、採取せず、反応に伴って発生する熱量を測定することで、反応中に反応の進行具合を時々刻々連続的に測定することが可能です。当研究室では、これまでにこのような熱量測定装置を高精度にして、既に企業と共同で特許も取得しています。我々はこのような方法を乳化重合などの微粒子分散系での重合に適用し、停止反応速度定数に関する新たな知見を得ようとしています。



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